AS Number LOOKUP Utility Alpha Version 0.12 Kuniaki Kondo Copyright (C) 1998-2000 Internet Initiative Japan Inc. 5 April 2000 1.概要 aslookupは、パラメータで指定されたAS番号の列をIRRから検索し、AS Object のDescriptionの1行目を表示するツールです。 IRRで検索に失敗した場合、ARIN、JPNIC、APNICのwhois databaseにも検索しに いくことが可能です。 また、RADBの変わりにJPIXのWhoisサーバを選択することも可能です。 さらに、オプション指定により、IPアドレスからAS番号を検索出来ます。 2.プラットフォーム 現在、動作が確認されているプラットフォーム FreeBSD 2.2.6 Release 3.インストール 本パッケージを適当なディレクトリに展開してください。 次に、そのディレクトリに移動し、 まずMakefileを適当に変更してから、(変更に関しては、3.1節を参照) make を実行してください。 コンパイルが正常に終了したら、rootになり、 make install を実行してください。 3.1 コンパイル時のオプション aslookupは、パッケージ配布時にはAS Objectの検索にRADBとして、localhost のポート43を利用するようになっています。 これは、ローカルホストにIRRdが立ち上がっていることが想定されているため のもので、IRRdが立ち上がっていないホストでaslookupを起動する場合には、こ の部分の変更が必要になります。 以下に、変更箇所を記述します。 ○RADBとしてwhois.ra.netを利用する。 MakefileのCFLAGSのパラメータを変更します。 CFLAGSは、パッケージ配布時に"-DRALOCAL"が指定されています。whois.ra. netをRADBサーバとして利用する場合には、"-DRALOCAL"を削除してください。 ○RADBとして任意のサーバを指定する。 ローカルホスト以外にIRRdサーバが立ち上がっている場合、または、任意の RADBサーバを指定したい場合はまず、MakefileにあるCFLAGSの"-DRALOCAL"を 削除してください。 次に、aslookup.cにある #ifndef RALOCAL #define RADB "whois.ra.net" #define WHOIS 43 #endif /* _ifndef RALOCAL */ の部分のRADBおよびWHOISの指定を適当な値に変更してください。 RADBは、RADBサーバのホスト名 WHOISは、RADBサーバのポート番号 をあらわします。 ○検索対象データベースの選択 aslookupでは、コンパイルオプションにより、ARIN、JPNIC、APNICのwhois databaseを検索しにいくことが可能です。 適宜MakefileのCFLAGSを変更してください。 尚、JPNIC、APNICの両方を選択した場合には、RADB、JPNIC、APNICの順に検索 してゆきます。ARIN、JPNIC、APNICの全てを選択した場合には、ARINを検索し、 該当するものがない場合、ARINのdatabaseに示されるNICのdatabaseを検索しま す。 各コンパイルオプションは以下の通りです。 ARIN -DARINDB JPNIC -DJPNICDB APNIC -DAPNICDB また、通常デフォルトのDBはRADBまたは、ローカルのIRRdですが、デフォルト として、JPIXが立ち上げているwhoisサーバ(whois.jpix.ad.jp)を選択すること も可能です。この場合、CFLAGSに -DJPIXDBを追加してください。また、-DJPIXDB を選択した場合、-DRALOCALは選択しないでください。(-DRALOCALが選択されて いても問題は起きないはずですが、念のため選択しないでください。) ○接続したサーバの記録を残す aslookupでは、コンパイルオプションにより、aslookupが接続しにいったサー バの記録を残すことが可能です。 この記録を残したい場合は、CFLAGSに-DLOGを追加して下さい。 記録するファイルはデフォルトで/var/log/aslookup.logになっていますが、 ソースファイルaslookup.cの#define LOGFILE行を適宜変更することで任意のファ イルに出力することが可能です。 4.利用方法 4.1 基本的利用法 AS番号を1つ以上指定して、AS番号のAS ObjectのDescriptionを検索します。 aslookup ........ には、検索したいAS番号を指定します。 指定時には、Ciscoルータで利用できる。"("や")"が入っていても、その部分は 無視して、AS番号だけを見ますのでCiscoから取得したAS Pathをそのまま利用 することが可能です。 注:ご存知だとは思いますが、"("はコマンドラインから入力する場合には、エ スケープさせなくては認識されません。 例: aslookup \^\(1234_\)\+\$ 4.2 ちょっと応用的利用法 aslookupは、ciscoから抽出したshow ip bgpもしくは、show ip bgp regexpの 結果をそのまま流用することが可能です。 aslookup -f or cat | aslookup のファイルには、ciscoでshow ip bgp等を行った結果の経路の部分 のみが保存されているものを利用します。 ciscoの場合、show ip bgp 等やった場合、 ------- BGP table version is 965625, local router ID is 202.232.1.8 Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete Network Next Hop Metric LocPrf Weight Path *>i3.0.0.0 198.32.136.42 1 100 0 701 80 ? ... ------- とヘッダの部分が出て来ますが、 ------- BGP table version is 965625, local router ID is 202.232.1.8 Status codes: s suppressed, d damped, h history, * valid, > best, i - internal Origin codes: i - IGP, e - EGP, ? - incomplete Network Next Hop Metric LocPrf Weight Path ------- の部分は取り除いてお使いください。 4.3 IPアドレスからAS番号を検索 aslookupでは"-r"オプションを指定することにより、IPアドレスを検索キーとし たAS番号の検索が可能です。 例えば、 aslookup -r | と実行することにより、該当のホストがどのASに含まれるか検索し、そのASのAS ObjectよりDescriptionを検索して表示することが可能です。 * -rオプションを用いた場合は、オプションでAPNIC、JPNICをセンカンダリDBと して指定してもプライマリDBで検索に失敗しても、APNIC、JPNICの両DBには検 索に行きません。 5. IRRdについて IRRdは、http://www.merit.edu/radb/irrd/にて公開されています。 このツールは、IRRで持つ情報をミラーし、ローカルな環境にRADBサーバの機能縮 小版を簡易的に立ち上げるのに便利なツールです。 RADBのミラー的存在としてローカルに立ち上げることにより、検索がスムースに 行えるため、本ツールを利用する場合には、ローカルなネットワークのどこかに IRRdサーバを起動することをお勧めします。 6.注意事項 ○本ソフトウエアを利用した際に生じる如何なる損害等に関して、作者は一切の 責任を負いません。 ○本ソフトウエアの再配布は、パッケージの内容を一切変更しない条件で自由に 行って頂いて結構です。(作者に連絡をいれて頂けると幸いです。) ○本ソフトウエアの改造等は自由に行っていたいて結構ですが、改造・変更が行 われた時点からの作者への問い合わせは御遠慮ください。 ○本ソフトウエアに関する御意見・御希望等ありましたら、作者まで御連絡くだ さい。 7.Distribution Policy All files in the package includes folowing description. /* * Copyright (c) 1998-2000 Internet Initiative Japan Inc. * All rights reserved. * * Redistribution and use in source and binary forms, with or without * modification, are permitted provided that the following conditions * are met: * 1. Redistributions of source code must retain the above copyright * notice, this list of conditions and the following disclaimer. * 2. Redistribution with functional modification must include * prominent notice stating how and when and by whom it is * modified. * 3. Redistributions in binary form have to be along with the source * code or documentation which include above copyright notice, this * list of conditions and the following disclaimer. * 4. All commercial advertising materials mentioning features or use * of this software must display the following acknowledgement: * This product includes software developed by Internet * Initiative Japan Inc. * * THIS SOFTWARE IS PROVIDED BY ``AS IS'' AND ANY EXPRESS OR IMPLIED * WARRANTIES, INCLUDING, BUT NOT LIMITED TO, THE IMPLIED WARRANTIES * OF MERCHANTABILITY AND FITNESS FOR A PARTICULAR PURPOSE ARE * DISCLAIMED. */ As described in the notice, redistribution is allowed for any purpose including commercial product as long as satisfying above conditions. Redistribution with modification is not prohibited but we encourage everybody to share the improvement for public. We are happy to integrate contributions in original release. If you still want to distribute your own modified package, please make it clear that how it is changed and use different distribution name to avoid the conflict. 8.謝辞 英語版のREADME作成にあたりご協力頂いた、遠山 徹さん、土屋 郁子さん、 前村 昌紀さんに感謝致します。 9.作者連絡先 Internet Initiative Japan Inc. 近藤 邦昭 E-Mail: kuniaki@iij.ad.jp 以上 $Id: readme-jp.txt,v 1.8 2000/04/05 08:36:11 kuniaki Exp $